ぎゃおす王国記～ラクシュミーの王様への道

今日はラクシュミーのお誕生日。
閉店間際のスーパーに駆け込めたので、鮮魚売り場に突進。
ああそれなのに、それなのに。
ラクシュミーの好きな生ホタテも生甘エビもシラウオもないー！

仕方が無いので、冷凍じゃない本マグロの中トロと真鯛を購入。
マグロなら赤身の方がまだ食べるかと思ったけど、中トロしか残っていなかった。

帰宅後、スーパーの袋に頭を突っ込んで、ヤル気満々のラクシュミー。
しかしお刺身を細かく切ってお皿に入れて出したら、一口も食べない。
やっぱりなあ～。

らくが食べないので、細切れにしなかった分はニンゲンが食べた。
くりくりはマグロがうまいと大喜び。
ずーっと買ってなかったからね。
久しぶりだなあ。

ちゃぶ台にお刺身が並ぶのは、懐かしい光景だ。
いっちゃんが君臨していた頃は、いっちゃんが好きだったので、マグロも真鯛もしょっちゅう買っていた。
いっちゃんが食べる分と、家来二人の分、みんなで好きなだけ食べられる量を買って、みんなでちゃぶ台で食べた。

らくが来たばかりの頃も、何回か買ったけれど、らくはマグロも真鯛も食べないので、そのうち買わなくなった。
今日は何年ぶりかで出してみたけれど、やっぱり食べない。
いっちゃんはマグロは赤身の方が好きだったし、らくも赤身なら一口二口くらいは食べたような記憶があるのだが、中トロは玉砕。
くりくりが喜んでいたので、まあいいけれど。

ワタシは、以前にお刺身をよく食べていた頃は、お刺身が好きだと思っていたけれど、買わなくなってからは特に食べたいと思わなくなった。
で、今日久しぶりに食べて自分でもびっくりしたのだけど、ほんとはワタシはお刺身は特に好きじゃない・・・のかもしれない。
食べれば美味しいとは思うけれど、食べなくてもなんてことない
この先一生食べなくても平気だなあ。

いっちゃんも私も若くて、２人（王様とワタシ）だけで暮らしていた頃、私は２人で食べるのに充分なお刺身を買うお金が無かった。
だからお寿司はネタの魚はみんないっちゃんが食べて、私は卵とキュウリとカンピョウと、ネタの乗っていない酢飯だけをひたすら食べていた。
お刺身は盛り合わせをワンパック買って、いっちゃんが好きなものを好きなだけ食べて、残りを私が食べたのだけど、それはしばしば、ツマの大根だけだったりした。
のちに経済状態がマシになってからは、それぞれが食べる充分な量を買えるようになって、スーパーのではなくて魚屋さんでお造りを作ってもらったりもした。
お魚屋さんのお造りのほうが、美味しいような気がしたんだもん。
実を言うと、私にはスーパーのも魚屋さんのも、あまり違いが分からない。
でもいっちゃんには、違いが分かるかも。
いっちゃんが美味しいほうがいいと思っていた。

ワタシは、いつもいっちゃんと一緒に、お刺身を食べていた。
私が好きだったのは、いっちゃんと一緒に食べるお刺身だったんだ。

らくは甘エビとホタテが大好きなので、それは鮮度の良さそうなものを見かけると購入している。
ついでにくりくりの分は買うけど、自分のは買わない。
ホタテや甘エビが嫌いなわけじゃないので、らくに食べさせるには多すぎる量のときには、私も少し食べて美味しいとは思うけれど、なぜだか食べたいという気持ちはまったく無い。

自分でも不思議で、年をとって食べ物の好みが変わったのかなと思っていたけど、今日のマグロと真鯛で、なんだか分かったような気がした。
いっちゃんを撫でながらでなければ家で映画を観る気になれないように、いっちゃんと一緒じゃなきゃお刺身を食べる気になれない。
元々お刺身があまり好きではないからなのか、好きだけどいっちゃんと一緒でなければ食べる気になれないのか、どちらだかは分からないけれど。

ってことで、ラクシュミーさんの誕生日に、いっちゃんのお刺身について考えてしまったバカカイヌシだった。

話を今日の主役のラクシュミーに戻す。
ラクシュミー・バニヤン・トゥリーさん。
７歳のお誕生日、おめでとうございます。

・・・って、７歳？
えええええーっ！！

７歳といえば、大人どころかシニアですよ。
らくがシニア・・・。
この顔で、このキャラで？