おじさんと階段下の隙間

先月か先々月、長屋のテレビがブっ壊れたので、新しいのを購入した。
壊れた古いTVはずっと1階の片隅に放置されていたのだが、本日ようやく、廃品回収のおじさんに持っていってもらった。


おじさんが部屋に入ってくると階段の上まで逃げて、しかし隠れはせずに、一番上の段から半分顔を出して見張っていたイエヤマネコ。
おじさんの長屋滞在時間は3分程度で、テレビを担いで素早く去っていっただけなのだが、それからナゼか、ラクシュミーの行動が妙だ。
おじさんがいなくなった後、階段から降りてきて、まずおじさんが立っていた場所をクンカクンカ。
それから、壊れたテレビが置いてあった場所をクンカクンカ。
そこまでは分かる。
猫標準の行動と思う。


しかしそのあと、なぜか階段下の収納にもぐりこもうとして奮闘するラクシュミーさん。
収納の中は天井と壁の間に隙間があって、その中に入り込んでしまうとおそらくは、階段下の裏側と壁の間という非常にややこしい空間に落っこちることになる。
もしそこから出られなくなったら、階段か壁を壊さなくては救出できそうにない。
賃貸の長屋で、そんなエラいことはやってられないのだ。


ってことで、ダンボールなどで何度か隙間を塞いだけれど、らくはしつっこく根性でダンボールを破壊しては隙間に頭を突っ込んでいた。
なので今は、中の隙間を塞いだ上に収納の入り口にはカーテンを掛け更に脚立を立てかけて、中に入れないようにしてある。
らくは何度か侵入を試みたけれど、入れないと分かるとそのうち諦めて、というか階段下収納という場所のことをたぶん忘れて、もう入ろうとすることもなくなっていた。
しかし今日おじさんが帰ったあと、やおら階段下収納に突進すると脚立をブン投げてナナメに倒し、入り口にかけてあるカーテンにからまりながら、ずりずりと中に進入していったイエヤマネコ。
そこはダメとカイヌシに引きずり出されても、熱い情熱と粘り強い努力で何度でも侵入を繰り返そうとする。


分かりました。
らくが本気になったら、カーテンと脚立のバリケードなんか突破できるということは、よーく分かりました。
ならカイヌシも作戦変更です。


収納の前にストッカーを積み上げて、入り口を全面的に塞いでしまった。
さすがのイエヤマネコも、これは突破できない。
不満たらたらな顔でドドドドドーと屋上まで駆け上がって、しばらく暴れていたが、外の空気を吸ってゴロンゴロンしているうちに忘れたようだった。
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↑ 水溜まりの上で転がるラクシュミーさん。
身体が濡れているのに気がついていない(気にしていない)もよう。
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しかし部屋に戻ってくると、またもや階段下収納をジトーっと眺めていたり。
ストッカーのバリケードに体当たりしてみたり。
忘れていなかったらしい。
つか、なんでいきなり、ここに執着?
イエヤマネコの考えることはさっぱり分からない。

— posted by hipi at 11:37 pm  

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